先日、会員ガイドから事務局に「手話対応可能なガイドが居なかっただろうか?」の問い合わせがあった。
「当会では高田健史が該当する。」と回答し、その後業務発注となり今夏道内のガイド山行が現在計画中だ。
・・・時代が進みPC、メール、スマホに各種アプリで、ろうあ者の世界が大きく変わっている。自分が学生時代の話だが当時はワープロとFAXが出てきた頃でそれだけで「スゲ~!未来が来たー!」だった。それまでは手話通訳者を介した「電話通訳」なる業務があった。
今の若いろうあ者には多分理解のほかだろう。
・・SMS、LINE、FB・MESSENGER・・・・もう音声に頼らないコミュニケーションが健聴者の間でも一般的だ。時代はIT。その世界において確実にノーマライゼーションは追い風を得つつある。ただスマホもアプリも、「だれかと誰かをつなぐ道具」である。主体は人だ。
今回、山の世界で登山ガイドとクライアントがFace to Faceでつながる。手話であり口話であり時に筆記でリアルタイムの「体温の感じられる会話」での山行となる。なんかいいなと思う。
若手(26歳)の実力派がやってきた。
大学のワンゲルで経験を積み、冬期の「知床半島全山縦走(2月)」と時を置かずに「日高山脈全山縦走(3月)」を単独で完遂した本格派だ。
今は「襟裳岬から宗谷岬までの分水嶺縦走」を計画しているとのことだ。
(画像は4月放送のNHK「おはよう北海道 土曜プラス」からだ。)
人となりも会員からは好印象の評価が相次いでおり期待の逸材の可能性が高い。(あくまで可能性だ!事務局はまだTVでしか視たことが無い。)
ただ、勉強好きで大学を6年かけて卒業している。この辺りはガイドの資質・履歴において実績充分と評価できる。適正がある。
今回(公社)日本山岳ガイド協会認定「登山ガイドステージⅡ」資格で入会だが、遠くない将来に山岳資格を取得することになろう。
(個人プロフィールも既にUPとなっている。「所属ガイド一覧」を参照されたい。)
当会、その名称に「山岳ガイド」を冠しているが山の頂上だけを見ているわけではない。
日頃の山の経験から渓流に関する情報をしっかり持ってるガイドが結構いる。
当然、いいフィッシングポイントなんかに通じている。
山ヤ+ガイド+アングラ―=フィッシングガイドの方程式となる。
本会、この分野で活躍している会員が少なからずある。源流、源頭へのアプローチでテンカラ・ルアー・フライが多いようだが、クライアントには自家増殖の餌でトライする伝統的スタイルの釣り人もあるとのことだ。
キャッチ&リリースにキャッチ&イートといろんな価値観とスタイルが混在する「釣り」の世界だが、北海道の自然を相手にすることに変わりはない。「渓流釣り」でも当会会員活躍している。街場の飲み屋はみんな閉まっている。この夏、ガイドと一緒に焚火を相手に「岩魚の骨酒」なんかどう?
佐藤(佑)事務局次長が昨日山に入っていた。増毛だ。
そこでアイヌネギ畑(群生地)を発見したそうで思わぬ山の恵みで山行の目的が変わってしまったそうだ。
事務局に差し入れしてくれた。
「生アイヌネギの醤油漬け」だ。
下山してすぐに直近のコンビニで「めんみ(北海道限定のめんつゆ)」を買い、その場で漬け込んだ産直加工品とのことだ。密閉パックにもかかわらず春の香りが漂ってきた。
今年は春が早いので里物は結構育ってしまったが、標高があると今まさに旬の絶品とのこと。
帰宅して早速賞味させていただいた。「ロースハムにオニオンスライス、ちょっとのごま油にクレイジーソルト、アイヌネギを載せて一口で頂く!」焼酎ロックで至福の瞬間だ。
街場の密を避けて山に行こう!登れば登っただけ抜群のお土産に巡り合えるかもしれない。今月いっぱいがギリだろう。
青天井の山行。胸いっぱいの深呼吸。そしてアイヌネギで免疫力UP間違いない。
GWに入ったばかりの4月30日。NHKで30分の特集番組があった。
「北海道道」なるタイトルで旬の人・コト・モノに注目した番組だ。
今回は2月の厳寒大雪山のバックカントリースキー&ボード雪中野営7日間の記録だった。
出演者を見てびっくりした。本会の役員二人が出ている。奈良理事と栃内監事である。
プライベート山行で2月の大雪山である。奈良理事(写真左)はボード。栃内監事(写真右)はテレマークだ。
栃内監事は今年還暦だ。山の店「秀岳荘」の店長を長きにわたって努め、今年1月に早期退職した。てっきりのんびりしているのかと思ったら、いきなり2月の大雪山雪中野営でバックカントリーだ。
やっぱ、山の世界は街場とは10年以上の時差があるな。年を重ねる速度が全く違う。
「若い!」ガイドもそうだがクライアントも皆若々しい。
なんだかいい言葉を思い出した。
「40,50は洟垂れ小僧。60,70働き盛り。90で迎えが来たらまだ早いと追い返し、男盛りは100から100から~!」
山へ行こう!
(5月14日までNHK+にて配信中↓)
https://plus.nhk.jp/watch/st/010_g1_2021043045453?cid=jp-2J211716Z5
先ごろ本州在住の会員から事務局に清酒のいいのが届いた。
メッセージに「総会に出席できず、申し訳ないです!」だった。
当会の通常総会は4月の第2週に1泊2日で行うのが通例だが、昨年は中国ウイルスで会創立以来初の中止。恒例のエンドレス懇親会もない。今年度は英国型に南ア型の変異まで来たが3密対策をもって短時間の会議場対応だけで何とか開催した。
それでもなんと会員の7割近い出席があった。このご時世でちょっと驚きだった。
もしかすると会創立から29年、総会欠席は「事務局への不信任を意味する。」として事あるごとに周知してきたし毎度出欠確認は取るものの「欠席で返信するときは熟考せよ!」と書き添えてきたからかもしれない。
そんなことで例年出席率は8割以上。委任状は100%の回収率だ。そして欠席者のほとんどは公休者(ガイド試験受講や検定員出向)、それと特例として子息の幼稚園入園式、小学校入学式参列が認められている。
それ以外は認められていない。万が一にも欠席返信があった場合は事務局から直々に電話がいく。「欠席だってナ。事務局に何か不満でも?」と穏やかにお話しさせてもらっている。
そして特例中の特例だが、実は「代理出席」という秘密の裏技がある。それが酒だ。
今回、会員の川島教実から良い酒が来た。三重県鈴鹿の清水醸造、純米大吟醸「雅乃智」中取りだ。事務局からすぐにメールした。「川島教実出席!」。(今年は緊急事態で求めてはいなかったが、このご時世に余計な負担をかけてしまったかもしれない・・川島君ゴメン。酒は次年度懇親会までの「預かり。」として保管したい。)
北海道山岳ガイド協会。これまでも、そしてこれからも一枚岩で結束力は万全だ。
当会所属の東川町在住「ガイドオフィス風 鳥羽ガイド」が本年1月10日放映分でこっそり出ていた。
秋の富良野岳のガイドだ。
WILD HOKKAIDOは全編英語での放映だ。本会には多くの多言語対応ガイドが所属している。これからもNHK当該プログラムで会員が活躍する姿を視ることができるだろう。
これからガイドを目指す「君!」山の技術はもちろんだが自然解説や英語対応などガイドには「山ヤ+α」が求められる。
+αが大きな武器になることは間違いない。精進することを願う!
(鳥羽ガイドのザックに翻る緑の腕章は「北海道山岳ガイド協会」正会員の証だ。)
番組動画は↓ 2022年3月まで視聴できる。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/ondemand/video/2069079/
本会所属 利尻の西島ガイドが昨日のNHKで親子そろって出演だ。
息子さんがネイチャーガイドで紹介されていた。なんとフォトブックまで編纂している。すでにプロの領域だ。
北海道山岳ガイド協会。ご夫婦での会員は複数の実績があるが「親子」は西島ガイドが初だ。しかも13歳で中学生、超有望な会員予定者として事務局としては獲得に向け理事会に上申しなければならない。
西島一樹。君はすでにロックオンされた。行く道は決まってしまった。来期の総会で会おう!
拡大、発展著しい北海道山岳ガイド協会である。未来も約束されたこれからに注目いただきたい。
番組詳細は↓
https://www.nhk.or.jp/hokkaido/articles/slug-n6bbee80c8bad
令和2年度も新入会員に恵まれた。
新規資格取得からの入会者と他団体からの移籍者で2名の正会員。そして外国籍で準会員入会者1名の計3名だ。
いずれも実力者だ。
新規資格所得の小松博之(登山ステージⅡ・スキーガイドレベル1)は富良野の老舗ガイド会社アルパイン計画に勤め経験も技術も確かな逸材だ。(写真左)
移籍正会員は荒井一義(登山ステージⅡ・スキーガイドレベルⅡ)。日本バックカントリースキーガイド協会からの移籍だ。ニセコをベースに精力的に活動し多くの本会会員ともすでに衆知の仲だ。(写真中央)
準会員は本会初の外国籍だ。レナード トレーシー。アメリカ山岳ガイド協会で多くの資格を取得し本来であれば移籍正会員として迎えられる実力者だが「国際山岳ガイド資格を取ったうえで本会の正会員入会としたい。」との侍だ。プロフィールでは米国資格を列挙してある。(写真右)
「所属ガイド一覧」から個人プロフィールにアクセスできる。個性的なメンバーである。
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