(登山Ⅱガイド 佐々木 陽子ガイド/利尻島沓形ネイチャーガイドオフィス)逸品その29/トイレットペーパーホルダー
トイレットペーパーホルダー
100円ショップ+秀岳荘+友人が手縫いで刺繡=プライスレス!
私の小屋泊、テン泊の際の愛用品をお知らせします。
山をやる友人からの手作りプレゼントのトイレペーパー入れです。
肩からたすき掛けにしてトイレの際に持ち歩きして使います。
ペーパー持参でトイレに行った際に、足場が汚れていたりで置き場所に困り、顎に挟んだり四苦八苦された経験がみなさんあると思います。
これはそんな経験から編み出された友人の傑作。
襷掛けにしたままで、全ての用がたせます。
さらに使用済みペーパーは黒い別袋を巾着の中に準備しておけばそこに入れて持ち帰り出来るので問題なし。
巾着は100円ショップのものに友人が手作りで刺繍を入れて、ショルダーにする細引は秀岳荘の切り売りで200円程度。
巾着は軽いし、細引がオシャレだし、持ち運びにも負担ありません。
私はいただいたものですが、自分で作ったみても良いかなと。
ちょっと手間はかかりますが、手作りだと愛着あって良いと思います。
ちなみに、写真はグリーンランドのある山小屋での使用の様子です。
佐々木陽子ガイド
利尻島沓形ネイチャーガイドオフィス
●逸品選考委員会評
ちょっと刺繍が入るだけで別物! 友人の手縫いとなると更に一段とグレードUP!
少しのアイデアと工夫で一品物としてその価値はまさにプライスレスだ。
●出品者チョット紹介
利尻ベースのガイドだ。登山ⅡにスキーガイドⅠの有資格者であるが、更に看護師と保健師の有資格者だ。
ご存じの通り保健師資格は看護師資格取得後に更に一年の教育があり試験がある。
看護師は病気やケガの治療に対応する仕事だが、保健師は予防医療に携わる仕事だ。
当会としても医療従事者の存在は心強い。
(登山Ⅱガイド 伊藤 典子ガイド/知床山考舎)逸品その28/テムレス
みんな知っているよ、と言われてしまいそうですが、誰も紹介していなかったので、改めて、テムレスを。
森歩きの時はもちろん、春先の山でも、雪かきの際にも。気が付けば、家の中に、玄関、車の中等、いたることろに置いてある、とても身近な装備となっています。
ついつい長年使用してしまうので、買った年を書いておくようになりました。
防寒のものをよく使用しますが、山専用のものも発売されているみたいですね。
【テムレス】
水は通さず、汗などの湿気は外に放出することでムレを軽減する、透湿防水のポリウレタン手袋(裏布付)
材質(樹脂部):ポリウレタン
材質(繊維部):ナイロン、ポリウレタン
ショーワグローブ株式会社(Showaglove)
HP:テムレス | SHOWA (showaglove.co.jp)
伊藤典子ガイド
知床山考舎
●逸品選考委員会評
透湿防水がわずかに¥400円ちょいで手に入る(R3年4月プロノ調べ)。
選考委員もシカの解体で使っている。出品者も多分同様だろう。作業を選ばない万能グローブだ。
●出品者チョット紹介
ガイドになるべくしてガイドとなったプロフィールが北海道新聞に詳しい。
参照されたい。(右の画像をクリック→)
今回投稿のテムレスもしっかり着用しての写真が大写しで掲載されている。
(自然Ⅱガイド 西島 徹ガイド/利尻・島ガイドセンター)逸品その27/ルーペ(Nikon ポケットタイプルーペ20DS)
ルーペは自然を気軽に楽しむアイテムのひとつです。
肉眼とルーペでは同じものを観ていてもまったくの別世界!
花や葉っぱ、木の実など目に留まるままにルーペで覗き込んでみてください。
きっと自然が今よりももっともっとおもしろくなるはずです。
私がガイドの時に持ち歩いているルーペは2枚のレンズで倍率が3種類選べるタイプ。
さまざまな対象物に対応しています。コンパクトで、ストラップホールも付いているので落下や紛失防止にもなります。
100均で売っているルーペでも十分楽しめます!
ぜひ普段からポケットにひとつ忍ばせてください。
*現在はNikonニューポケットタイプルーペ20Dという後継商品になっているようです。
西島徹ガイド
利尻・島ガイドセンター
●逸品選考委員会評
選考委員、ルーペは小学校の理科以来縁がなかった・・。
最近は雑誌や新聞を見るたびその必要性を感じ始めている。100円ショップでも入手できるとは朗報である。早速行ってみたい。
さて本品、NIKONである。日本が世界に誇る光学機メーカーでありレンズメーカーだ。
プロの自然ガイドによる間違いのない品選びからの投稿である。スワロフスキーやツアイスではない!
NIKONである。自然探勝でより深い世界に誘ってくれるものと考える。
●出品者チョット紹介
利尻島・礼文島で活躍するネイチャーガイドである。柔らかな物腰と豊富な知見、そしてインタープリテーションにおける早くからのBtoBを意識したガイド業務は多くの旅行会社から信頼を得ている。
宿の経営にも乗り出し「利尻うみねこゲストハウス」を精力的に運営する。
宿+ガイドだ、間違いなく利尻の豊かな自然を満喫できる。
2021年4月。NHK「宗谷のアドベンチャー」で親子ネイチャーガイドで紹介されている。
(登山Ⅱガイド 佐藤 瑞季ガイド/野あそびガイド みちくさ)逸品その26/山田工業所・打ち出しチタン中華鍋
登山ガイドでありながら近年は渓流釣りのご案内をさせていただくことが多い私。
調理の熱源はもっぱら焚火となる。
高火力を生かして焼く・煮る・揚げるとなんでも対応できる中華鍋を狙っていたが、なにせ鉄鍋は重くて背負うのは辛い。
そんな折に見つけたのがチタニアファクトリーのチタン中華鍋。
径36センチでパーティー山行の調理にも対応しつつ、800グラムに満たない軽量さで普通のコッヘルと変わらない。
最近はマーボー豆腐にはじまり、天ぷら、リゾット、鍋料理など和洋中なんでもこの鍋一つで済ませてしまうので、一部ゲストの方たちの間では秘境飯店と呼ばれるように…
難点は熱伝導が悪くて焦げやすく湯が沸くのも遅いことだが、火加減さえ慣れれば最強の万能鍋になること間違いなし!
ちなみに火山の噴火やクマに襲われた時の防御用というのは定番ネタです 笑
佐藤瑞季ガイド
野あそびガイド みちくさ
●逸品選考委員会評
中華鍋とな!? しかも36㎝! まずはその大きさに驚きだ。
ケータリングに力が入っている証左だが、値段を調べてみて更に驚いた。腰が抜けた。
鍋の値段じゃない・・・。職人の手作業に加えてチタン製だ。さもありなん。
マーボー豆腐もリゾットも五光を放ちそうだ。
●出品者チョット紹介
登山者視点で「釣行」を考える新たなガイド業務を展開している。当然、源流や源頭を見据えた世界と思う。
厳しい釣行を支えるのが豊かな経験はもとより、ケータリングも大変重要だ。プログラムが苦行だけなら成立しない。熟慮されたガイディングの実践が問われそして見事に応えるガイド像がそこにある。まずは楽しいそうだ。一緒したいなあ~。
(登山Ⅱガイド 坪島 拓也ガイド/フリーランス)逸品その25/BAND AIDキズパワーパット
キズを早くきれいに治すキズパワーパットを紹介します。
実は、キズパワーパットは本来の使い方だけでなく、山では補修テープとしても使うことができるのです。完全防水使用で粘着力も高いので、ハードシェルやプラティパス等の簡易補修に使うことができます。なんと-30°の極寒環境でも粘着力が落ちることはありませんでした。耐久性も高いので、ハードシェルに張ったキズパワーパットは3年間(洗濯複数回)剥がれませんでした。
お求めはお近くのドラッグストアで。
入り数で¥600~¥800くらい |
プラティパスの補修 |
ハードシェルの補修 |
坪島拓也ガイド
フリーランス
●逸品選考委員会評
「バンドエイド防水仕様」恐るべし。人間以外の治療(補修)が可能だった。投稿者により防水・長期耐久性も実証されている。プラティパスの補修には驚愕した。
あまりに身近すぎて気づかなかった~。サビオ、カットバン危うし!
●出品者チョット紹介
機動力ある軽快なフットワークに定評がある。ガイドの力量は高く山岳資格レベルだ。遠くない時期に取得することになろう。
山ガイド・アウトドアガイド・歩荷・各種整備事業に遭難対策と多岐にわたる活動に実績があり知見も十分だ。信頼のガイドだ。
(登山Ⅱガイド 阿久澤 小夜里ガイド/ボレアル フォレスト)逸品その24/双眼鏡(PENTAX Papilio Ⅱ 6.5×21)
遠くにあって、肉眼ではちょっと見えずらい…でも、双眼鏡を使うと近すぎてピントが合わな い、そんな悩ましい距離にある自然を楽に、クリアに見せてくれたのがこの双眼鏡でした。
この距離感、登山道から少し離れたところに咲いているお花を見るのにもピッタリです。
さらに!近くにあるもの(最短50cm)を細部まで大きくくっきりと見ることができるのも、この 双眼鏡の優れたところ。立ったままの状態で、足元の植物や昆虫の観察が可能です。ちょっとし た虫めがねを通して見たくらいの大きさまで拡大して見ることができるので(しつこいようです が立ったままで!)、お花の色合い、雄しべや雌しべ、実の様子、蝶の羽の模様までしっかり楽 しめます。しゃがまずにすむと言う点で、膝に優しい自然観察グッズでもあります。
双眼鏡に慣れていない方でも、比較的、使いやすいので、お客様にお貸しして、お花やピンポイン トの紅葉を楽しんでもらったりもしています。
大きさも重さも、苦にならない型なので、山や森に出かける時はいつも一緒です。
ミヤマイ |
チシマクモマグサ |
阿久澤小夜理ガイド
ボレアルフォレスト
●逸品選考委員会評
6.5x21の倍率は珍しい。そして対象物50㎝からピントが合わせられるのは流石カメラメーカーの双眼鏡と驚き。お値段も高くないようだ。
自然探訪では双眼鏡のある・なし。解像度の良しあしは満足感に大きな影響を与える。
プロ御用達だ。間違いないブツと信ずる。
●出品者チョット紹介
十勝管内鹿追町。屋号ボレアルフォレストで活躍中だ。自然解説に定評がある。またその柔らかな物腰や立ち居振る舞いは地元の同業他社、行政関連から信頼が厚く十勝のアウトドア業界において屋号とともにその名は知名度が高い。
(登山Ⅱガイド 青木倫子ガイド/マウンテンフロー)逸品その23/KIZARA 木のお皿
黒岳石室の外ベンチにて。
山泊初のお客様を前菜でおもてなし。
フランスパンは、fromコンビニ。
お客様が持ってきたつまみも加わり、豪華になりました。
プライベート スノーシュートレッキングでのランチ。
(*スープの入った器はKIZARAではありません。)
たまたま、モンベル店頭で見つけたのが最初の出会い。(今は、お取り扱いないようです。)
なるべく、自然素材のものを使いたい、と思いつつ、機能的でなかったり、重かったりするものが多いなかで、このKIZARAの木皿は、重さも1枚20gと軽く、1枚あたり約90円。
使い捨て商品とされているけれども、何度も使いまわせるほど丈夫。ヒノキや杉など木の種類も選べ、私は、抗菌効果高めのヒノキを利用。1シーズン使っても(衛生には十分気を付けてます。)まだまだ、ヒノキの良い香りがします。
薄いので、パッキングにも邪魔にならない。つまみ入れや副菜用に山泊の際に2枚持っていくことが多く、木皿2枚で包むと中にスペースができて、トマトなどのつぶれ防止にも。
山にいるのに暑い日は、うちわにもなる!(…くらい薄い。)
山中での早朝出発時は、お客様が食器を片付ける手間を省くため、この木皿で1プレート朝食を出すときもあります。
軽さと薄さとコスパの良さ、そして、木のぬくもり感で雰囲気ある食事になります。
コンビニで買った100円台のフランスパンもKIZARAの皿に盛れば、#バエ(映え)ます。
KIZARAの木皿、塗装もされていないので、そのまま廃棄しても環境に害を与えないとか。
間伐材なので、使うほどに利益が出て森林の保守費用に還元されていくようです。
エコな感じもよいですね。
KIZARAのHP http://kizara.jp/products/2016/04/27/kizara_maru/
アマゾンや楽天でも購入できますよ。
青木倫子ガイド
マウンテンフロー
●逸品選考委員会評
日本人には懐かしくなじみ深い「経木(きょうぎ)」だ。駅弁の折箱のそれだ。
ヒノキやトウヒの柾目で薄くそいだ木製素材だ。エコであることは間違いない。
時代がやっと古き日本の技術と文化に追いついた感じだ。
深さのある皿は新しい。しかも安いのに驚いた。
そして見せ方がイイ。豪華な感じと何かスペシャリティーな雰囲気一杯だ。
真似させてもらおっと!(ナッツ盛っただけでも間違いなくバエる。)
●出品者チョット紹介
事務局業務で大変助けられている。PCも印刷物もお手の物だ。100人を超えた当会だが会員の名札や資料、その他印刷物などそのデザインから納品まであっという間に仕上げてくる。またそのクオリティーが高い。プロ並みだ。
一昨年、東川から札幌へ転居してくれている。実にありがたい。これからも貴重な戦力として何卒よろしくお願いしたい。たよりにしているよ~!
(登山ガイド 鳥羽晃一ガイド/ガイドオフィス 風)逸品その22/「北海道名産 旭豆」(共成製菓)
昔なつかしの大豆のおかしですが、山でのおやつに!酒のさかなに!おすすめです。
甘さのなかにしっかりとした大豆の味が主張されています。
道外からのお客様は纏め買いされる方もいますよ~
共成製菓 旭川市 (市内スーパー各所 生協にも取扱いあります。)
旭豆 \210になります。
鳥羽晃一ガイド
ガイドオフィス 風
●逸品選考委員会評
この旭豆のパッケージ 一発で好きになりました!
この会社絶対良い会社だと思う!
う~ん、素晴らしい。市場経済も資本主義も原発も無縁な感じ。日本国民みんながこの良さを理解出来たら、増税も政局も赤字国債も全部解決しそう。鳥羽ガイドありがとうございました。何か目が覚めたような気がします! 共成製菓万歳!!
●出品者チョット紹介
会の会員開発に尽力いただいている。当会の入会規定に推薦人制度がある。彼を頼んで多くの会員が相談に上がっているようだ。優秀な人材が彼を通じて入会となっている。この場を借りて御礼申し上げたい。(推薦人制度は保証人のようなもんなので責任がメッチャ重たい。)
(登山ガイド:辻野健治ガイド/ノースランド)逸品その21/コンフォマーブル「ウォークプラス」(シダスジャパン)
爽快に登山を続けるのに、サポートタイツや、アミノ酸など色々とお使いだと思います。
わたしは、体の基礎部分で、それも大地との接触点、靴中敷き(インソール)の紹介です。
脚長差 足底アーチ は、個人差があり、レティメードの物が合わない方が多いと思います。
私なんかは、足にアクシデントを起こしたため、脚長に違いがあり、足底アーチなんかは、左右違い、なまら急カーブです。そのためレティメードのインソールは、合いませんでした。
そこで、札幌宮の森で円山の近くにある「ボアネージュ」で、コンフォマーブルのインソールを作りました。
この店のオーナーの山脇さんは、ランナーで トレイルランの実践者でもあります。
この店で、私は、トレッキングタイプの「ウォークプラス」の底面を1.5倍厚くしたものをオーダーメイドしました。
底版を厚くしたのは、重荷の時の足底の疲労軽減を狙った物で、ノーマル厚でも大丈夫です。
体の基礎部の足裏を調整することで、膝、腰、肩の痛みを軽減出来ると思います。
耐久性も良く、5年間履いていて、5600mまで上がりましたが、まだまだしっかりしています。
辻野健治ガイド
ノースランド
●逸品選考委員会評
[[[ 準備中 ]]]
●出品者チョット紹介
黒松内をベースにするが、利尻、知床を含め本道全域をカバーし通年積極的にガイド業を行っている。海外登山に関する報告会などについても研究会を興し、組織的に広く発信し安全登山実現の分野でも定期的に活動している。
事業所ノースランドは本会において唯一の夫婦ガイドカンパニーであり、ご夫婦揃って有資格(登山・山地ガイド資格)である事は全国的にも珍しい。
(登山ガイド:今泉永二ガイド/山のガイドベル・プレ)逸品その20/ 刃物3点
20年以上使い続けている私の3アイテムです。
「オピネルのナイフ」「ウエンガーの多機能ナイフ」「メーカー不明の折りたたみハサミ」
オピネルは研ぎすぎて大分短くなってしまいました。フランス版の「肥後の守」と言っていいでしょうか、、、昭和30年代の日本の子供たちは皆ポケットに「肥後の守」を入れて野山で遊んだものです。オピネルもフランスではそんな身近な道具の一つです。
そういえば昔の映画「山」原題The Mountain (1956米)で主人公のスペンサー・トレーシーがこのナイフを使ってパンだったかチーズだったかを切っていたのを覚えています。山での食事の時も大活躍、昔このナイフで缶詰を開けたこともあります。刃が少しこぼれてしまいましたが・・・
ウエンガーは必要最低限の機能のものを選びました。これだけあれば大概のことは大丈夫です。ある山でお客様のストックのネジが振るんでしまって長さが調節できなくなり(ブラックダイヤモンドのカムレバー付き)、ドライバーが付いていたのでネジを締めて一件落着!!
ハサミは確か、20代の頃に買ったものです。折りたたみ式というのが良いです。ナイフでも切れるけどハサミのほうが…という時に重宝します。(いつもメディカルキットに入れています。)
山中泊が予定される時、この3点はいつも携帯しています。食事の用意では主にオピネル。木製のグリップが手になじんで店で仕事をしているのと変わらない感覚で使えます。私にとってはオピネルは実に「山」っぽい道具なのです。多分、映画の印象が深く残っているからかも知れません。ただ、オピネルは炭素鋼なので水分が付いたままだと錆びてしまいます。使用後のメンテナンスは欠かせません。
行動中はウエンガーの使用頻度が高いです。ドライバーもそうですが、ステンレス製なので錆びず、刃も丈夫なので大胆に使えます。
ハサミは包帯やテーピングテープを切ったりする際に活躍しています。入手したのはだいぶ昔のことで、近所のスーパーの催事コーナーで買ったと思います。金額は200円くらいだったかな。いまなら100円ショップですね。
今泉永二ガイド
山のガイドベル・プレ
●逸品選考委員会評
「オピネル」誰もが一度は手にするナイフではないでしょうか。手頃なプライス、扱い易さ、要メンテナンス。このナイフで研ぎを会得した方も少なくはないでしょう。「ウエンガー」は肥後の守世代の子供時分は憧れでしたよね。ビクトリノックスとともに高嶺の花で手が出なかった頃を思い出させてくれました。折りたたみハサミは当時「アイデアル商品」の看板でスーパー催事場に登場してましたよね。イッヤ~なづがしー。
(出品者は料理人である。フレンチレストラン「ベル・プレ」のオーナーシェフである。刃物にはうるさい! 登山ガイド用ナイフもフランス製オピネルの選択は当然にこだわりと思われる。プロガイドにしてプロの料理人!その今泉ガイドの選択である。オピネル社、ウエンガー社の株価が上がることは間違いない!)
●出品者チョット紹介
いろんな横顔を持つガイドが集うガイド業界であるが、フレンチレストランの現役オーナーシェフは日本全国を通じても彼が唯一無二と思う!二足の草鞋では決してない。料理を通じて人を感動させる姿勢はガイド業においても貫かれている、彼のガイドを味わってからレストランに足を運ぶのもいい、彼のフレンチを味わってから山に行くのもいい。
今泉永二。山にあってはプロガイドである。そして街場にあってはプロの料理人である。是非両方を味わっていただきたい! (今から彼の次回投稿が待ち遠しい、うまいモン!そして行動食!ご期待下さい。)
(山岳ガイド:塩谷秀和 ガイド/大雪山ネイチャーガイド)逸品その19/ 北海道のヒグマ対策
北海道の山岳ガイドにとって、クマスプレーは必須だろう。
ヒグマのいない利尻山と、ヒグマの冬眠している冬山では必要ないが、出くわす可能性の高い春と秋はクマスプレーだけでは心細いような気がする。強い向かい風でスプレーを失敗してしまったらアウトだ。
そんな時、ナタを持っていれば心強い。一人で森に入るなら、自分さえ覚悟していれば丸腰でもいいだろう。
しかし、人をガイドするなら、その人を守らなければならない。丸腰でのガイドは、イザという時に「シマッタ」という事になりかねない。最低でもクマスプレーくらいは携帯すべきで、できればナタも身につけたいものだ。もし、ヒグマと接近遭遇してしまった場合、ナタを身に着けていればヒグマと渡り合う事ができる。
ネイチャーガイドは晩秋から初冬にかけて、低山の森を歩く時には槍を持っていくべきだ。トドマツやアカエゾマツの枯れて間もない若木がいい。年数を経ているものは、キノコの菌糸が回って脆くなっているのですぐに折れてしまうからだ。ナタで樹皮を取り、細い方の先を尖らせて太い方は平らにしておく。その方が杖としても使いやすい。長さは2メートル程。
数十万年前、人類の祖先は槍を持ったことで肉食獣とも互角に渡り合えるようになったと考えられる。人間は槍を持って初めてヒグマと対等になれるのかもしれない。一度槍を持ってみるといい。太古から続く祖先の記憶が蘇ってくるような気持ちになることだろう。そう、私達はかつて永い間、狩猟採集民として生きてきたのだ。
この数十万年、私達の命は槍によって守られてきたといってもいい。
大雪山麓の森も4月に入ると、いつヒグマが穴を出てもおかしくない陽気となる。
雪の上にヒグマの足跡を見つけた時、槍をもっていると心強いことを実感するはずだ。
人を守るため、そしてヒグマと対等に向き合うために、森に入る時は槍を持って行くべきではないのか!・・・!?
原稿:塩谷秀和
写真撮影:塩谷勇介
カウンターアソルト (熊撃退用トウガラシスプレー) 鉈 (銘 虎若) 槍 (塩谷ガイド特製 東川産)地産地消である。 |
塩谷秀和ガイド
大雪山ネイチャーガイド
●逸品選考委員会評
北海道のガイドフィールドは完全に羆の生息圏内にある。特にネイチャーガイドのフィールドは登山道と離れていることが多いので、より羆との接近遭遇の機会が多い。春の北海道では山菜取りの方々でさえも鈴・笛・ラジオで防衛策を講じている。山菜プロと言われる方々は4駆車に拡声器を搭載し採取場に向け大音量で「津軽海峡冬景色」を流し作業をしている。(これはこれでちょっと別な意味で迷惑ではあるが・・)
音を発し羆側に忌避を促す(消極的防衛策)手法は一定の効果があると言われている。
今回の逸品は「積極的防衛策」と言っていいだろう。もちろんこちら側から打って出るという意味では決してない。沢筋や風により音が功を奏しない場合がある、時に不幸な出会い頭の接近があり得る。そんなときに備えて適法の範疇で効果が望める具体的準備が求められる。羆相手に丸腰はあり得ない。
秋田マタギ、秋山郷猟師、新潟三面山人(ヤマンド)、奥会津山人(ヤモウド)と呼ばれる猟師集団が古くから伝える槍は歴史的に効果と実績が証明されている。
●出品者チョット紹介
ネイチャーガイドと称するよりも北海道山人(ヤマンド)としてご紹介申し上げたい。狩りはしないけれど森に精通したこの世界の匠である。北海道の動植物、木々に造詣が深く特に大雪山系の巨木については森林管理局や環境省よりも詳しい。小動物については「その住所録を持っている。」といわれるほどに生息生態に詳しく、もし彼が狩を生業としたなら大雪の動物は絶滅するであろうとの伝説が東川の地でまことしやかに語られている。
(登山ガイド:阿部夕香 ガイド/札幌山岳ガイドセンター)逸品その18/パワーガイドグローブ(フェニックス)
オーバーグローブ(パイネ)
Gライト(ガルモント)
大雪の山々の頭が白くなり、そろそろ雪山シーズン。
黒岳の小屋の付近はすでに2mの積雪です。(10月8日現在)
雪を見ると気分も盛り上がってきますね
早く滑りたい~
冬山必須の私のお気に入りグローブを紹介します。
まず一つ目はフェニックスの『パワーガイドグローブ』
残念ながら廃盤になってしまったのですが
皮が柔らかく、グリップも良く、暖かく、作業性もよく
手放せない必需品です。
(今ではもう一双買っておけばよかったと後悔しています)
クタクタになってきているので新しいグローブも探しているのですが、他にはなかなかピンと来るものがありません。
(女性はサイズにも苦労するんです)
今年もまた活躍してくれそうです。
もう一つはパイネのオーバーグローブ
これも廃盤です(泣)
つくりはとてもシンプルですがこれが良いんです。
(ゴアテックスですよ)
スッと脱ぎはきができて三つ指の一番大きな空間にちゃんとカイロも入れられる
お客さんが指先感覚なくなった時でもちょっとカイロ入りを貸してあげると復活。
肘のちょっと手前までしっかりと長さがあるのも気に入っています(あったか~い)
最近出てくる新製品は内側にメッシュがついていたりいろいろと工夫が施されて いるのですが それがかえって私には邪魔でこのオバーグローブの復活を待っています。
もう一つオマケですが山スキーブーツです
ガルモントのGライト。買ってから最初の2年間はインナーの硬さに苦労していました。
自分の足型に熱形成するタイプなのですが、どうしても靴づれになり、すねが痛く 一日だと我慢できるのですが2日目3日目となると耐え難い・・・・。
いろいろと工夫をしたのですが
今は最終的にラングのスキー用のインナーを入れて使っています
正規のインナーに比べるとかなり厚いので蒸れなど心配しましたが大丈夫です!
超~快適で今までの苦労がうそのようです。何日歩いても大丈夫^0^/
お客さんの中にもスキーブーツで苦労している方がけっこういるのでちょっと試 してみるのも
オススメですよ。
シェルとインナーのコラボレーション
阿部夕香ガイド
札幌山岳ガイドセンター
●逸品選考委員会評
パワーガイドいいですよね。委員も愛用者の一人です。ドローコード引っ張るだけでフィットするし、タブをちょっと引くだけで解放されるのはとっても便利。素材もディアプレックスで低温下でも柔軟性が失われず細かい作業にも無理がない。廃番は惜しい!(フェニックスのパワーガイドシリーズ、実は本会の古参会員がプロデュースしてたの知ってた。)
パイネのオーバーグローブ。カイロ対応とは知らなかった。なんか暖かそう。(誰だ!「夕香ちゃんのはきたい」なんか言ってるのは!) これも廃番は惜しい!
スキーブーツ。ガルモントGライトにラングのインナー。他社もの流用はプロらしい工夫ですね。合うもんなんだ~、妙に納得。やっぱり柔軟な発想と素直な実行は大事だね~。(選考委員会も見習います。)
●出品者チョット紹介
阿部夕香ガイド、平成20年度、本会2代目アイドルの一人に指名された札幌山岳ガイドセンターの秘蔵っ子である。
元気いっぱいのイケイケキャラからレディース系の雰囲気を醸し出しているが笑顔がとっても魅力的な女性ガイドである。どんなに落ち込んでいても彼女の近くにいると元気がうつる。当会主催のすべての事業で欠かせない大事な存在である。
(登山ガイド:滝澤大徳 ガイド/知床山考舎)逸品その17/ 巻き簀
雪の上で食事をされる際、みなさんはどうしていますか?熱いコーヒーを入れたカップは沈んでいってあっという間にアイスコーヒーに・・・なんてこともありますね。これを防ぐためにベニヤ板やマットを雪の上にひいている方も多いと思いますが、滝澤は「巻き簀(まきす)」を使っています。
もともとは棒状の調査機具を折らないで持ち歩くための梱包材がわりに使ってみたのですが、クルクルと巻くだけで強度も出て折れなくなり大変有効でした。で、調査が終わった食事時に鍋敷きが必要になって何気なく使ってみたのが最初です。
巻き簀のフレキシブルさが地面のでこぼこを適度に弱めてくれるので鍋ががたつくことも少なく使えます。また、食材や食器を置いてランチョンマットのように使うと直接地面に置くよりスマート(なような気がします)。他にも食材の水切り、コッフェルを組み合わせて蒸籠、アルミホイルを挟んで地面に立ててストーブの風避け、と使っています。
雪の上で使う場合、ベニヤ板だと融けた雪がこびり着くことがありますが、巻き簀は巻くことではげれ落ちます。なお、構造上熱が逃げやすいので熱い鍋を長時間置いた場合、下の雪が融けて空洞化するので注意が必要です。
たいていの100円ショップに各種サイズがありますので、お好みのものが見つかることと思います。お使いの箸が巻ける長さのものを選べば、箸も収納できて便利です。
商品名: 巻き簀(まきす)
実売価格:¥105
取扱店舗:ダイソー、他100円SHOP。
滝澤大徳ガイド
知床山考舎
●逸品選考委員会評
これはイケる逸品です。「ロールテーブル」と言っていいでしょう。しかも100円。サイズも各種あり。
アウトドア用ミニロールテーブルで実用新案通るんじゃなかろうか!?(絶対売れると思う。)
ベニヤ板よりは絶対うれしいファニチャー。竹製でエコ。食事がおいしくなること間違いなし。これは今年間違いなく流行るぞ~。(来年あたりモンベルやキャラバンあたりでリリースか?)
●出品者チョット紹介
屋号:知床山考舎である。本会唯一の知床特化の登山ガイドである。斜里町をベースに一年を通じて世界遺産を含めた知床の山々、自然をガイドしその活動を通じて常に山考する。環境保全や地域振興のあり方そのための行政手続きにも明るく、山だけでなく街場の取り組みにも活躍する知の山ヤである。
(山岳ガイド:栃内譲ガイド/秀岳荘)逸品その16/ ティックリムーバー・ポイズンリムーバー
撮影:事務局
地域や季節によるのでしょうが、北海道の山にはマダニがいます。マダニは皮膚に食いついて時間がたつほど取れづらくなります。
早いうちならばダニとりピンセット「ティック リムーバー」で皮膚からうまく取れることがあります。僕は何回かダニに食われて、この道具で2~3回ダニとりに成功しました。
食いついたダニがうまく取れたときは本当にうれしいものです。もし頭とかが皮膚に残った場合や、うまくとれない場合は必ず皮膚科に行ったほうがいいです。
マダニは恐ろしい病気、ライム病という病原菌 を持っていることがあるのです。この道具はおよそ¥1,000ぐらいで、僕は夏山に行く時にはいつも
持ち歩いています。
白い注射器様の用具は「ポイズンリムーバー」という道具で、虫に刺されたとき毒を吸い出す道具
です。非常に軽い道具なのでこれもいつも持ち歩いています。
価格は¥1,000ぐらいです。
商品名:ティックリムーバー
販売価格:¥981 (H20 6月事務局調べ)
取扱店舗:もちろん秀岳荘
商品名:ポイズンリムーバー
販売価格:¥981 (H20 6月事務局調べ)
取扱店舗:こちらももちろん秀岳荘
栃内譲ガイド(写真左)
秀岳荘(写真右)
●逸品選考委員会評
「ダニ取りピンセット」は知らなかった。これからのシーズンにありがたい一品ですよね。夏は降ってくるからなあ~。
中途半端な取り方すると後で本当に危険です。指で摘まもうならダニ腹中の病原菌を注射するようなことになるし、頭残すと化膿するし、厄介ですよね。下山後のお風呂で活躍しそうな逸品です。
「ポイズンリムーバー」いろんな意見がありますが、山でできる応急手当は限られます。「できることは何でもする!最善を尽くす!」は最も重要です。
黄色いボックスの上位商品もあり。
●出品者チョット紹介(今回はお勤め先紹介)
『秀岳荘』である。断言しよう「北海道で知らぬ者はない!」(ご同意いただけるものと思う。)ファミリーキャンプからエベレスト登頂までの全ての装備がここでそろう。
初心者もアスリートも猟師も登山家も、何でも来いである!
栃内ガイドを筆頭に優秀なスタッフを数多く擁する北海道の老舗である。
(山岳ガイド:今井晋ガイド/マウンテンガイドイマイ)逸品その15/折込鋸ハンター(バクマ工業製)
のこぎり 車の装備
5年位前、今は閉鎖になってしまった、日高の奥深い林道の終点からの登山。
どうしても山頂に立ちたいというお客様と登頂。翌日の下山日は予定どうりの悪天候で山荘に1日停滞して、その翌日車へ。
林道には、強風で倒れたり、折れたりした木や落石が散乱。
小さな木や枝は問題ないけど、10cm位の太さのたいしたことなさそうな木でも、場合によっては通行不可能な状態になっていた。それを車に装備しているコンパクトのこで地道に切りつつ、車を前進、また降りて岩をどかしたり、木を切ったりと延々と続けていた。木を切りながら、時間はかかるけどノコがあったことに感謝。
(結構かんたんに刃がおれるので、替え刃も必携。)
カーブの先で、電ノコの音がして、むこうから営林署の方が道を切り開いてやってきた時は、うれしかったなー。
おもわずお互い握手して、無事健闘をたたえあったくらいですから。
それ以降もちょっとしたことで大活躍。
林道は、営林署の管轄で利用させてもらっています。走るほうも少しそのことに配慮して、安全運転でお互いにうまくやっていきたいものです。でないと遥かなる山の登山口が、さらに遥かかなた山になってしまいますから。
商品名:折込鋸ハンター(バクマ工業製)
市場価格:本体¥2,200~¥2,455
市場価格:替刃¥1,255~¥1,470
今井晋ガイド
マウンテンガイドイマイ
●逸品選考委員会評
たしかに北海道では必需品ですね! 林道が深く長いので登山装備はもとより車両搭載備品にも相応の準備・気配りが求め
られます。今回の逸品、今井ガイドもかなりの修羅場を経験されてるなと拝察しま す。 降雨、強風に弱い林道です。充分な対策と装備で臨みたいものです。林道通行は完全
な自己決定自己責任の場です、自己完結を鉄則にして利用させていただきましょう! (今井ガイドも林道解放懇願同盟を組織予定)
●出品者チョット紹介
これまでの長いガイド経験と地道に積み上げてきた確かな実績をベースに2008年 3月にマウンテンガイド今井を開業。クライミングから縦走まで、豊富な経験に裏打
ちされたガイドスタイルには安定感があり頼りがいがある。 (ケータリングにも期待して良い!)
(準登攀ガイド:石川裕司ガイド/マウンテンショップ ドルジェ)逸品その14/マキリ (日本古来のシースナイフ)
マキリ (日本古来のシースナイフ)
15年ぐらい前から使うようになった。
山行で多人数の料理をする時にアーミーナイフより大きな刃物が必要であった。
これは大きさも手頃で軽く、良く切れるし、刃もすぐに付く。
実に頼りになるヤツである。
子供の頃のかすかな記憶にあるのは、漁船や埠頭で忙しく立ち働くゴム合羽のヤン衆たちの腰にいつも大振りな木の鞘に入ったこのマキリが下がっていたことだ。
鞘には魚の彫刻がしてあり、うろこ一枚までキッチリ彫り込まれた見事なものであった。木柄の先は太くなっていて水の中に落としても沈まないように浮力が与えてある。磯廻り漁師の小船にも必ずそれが置いてあった。
陸(オカ)で使う自分のマキリは革の鞘でコンパクトにしてある。街の荒物屋で2千円ぐらいで買った。
銘:「正広作 特製」とある。
* マキリはアイヌ語で小刀の意味、大きな物はタシロと称する。
石川裕司ガイド
マウンテンショップ ドルジェ
●逸品選考委員会評
(今回は選考委員会一身上の都合により評不能。)
●出品者チョット紹介
ついに登場である。本会の『番長!』石川理事である。選考委員会全員起立である。正直番長相手に評どころではない。殴られたわけではないが何故か怖い! 野球界に在っては川藤か清原、相撲界においては北の湖か朝青龍。ガイド業界では石川裕司である。昨今オーラについて語られることが多くなったが、そんなもんではない。確かな風圧を感ずる。
(なのにガイド登山のクライアントは圧倒的に女性客が多い。何故だ!?)
(登攀ガイド:萩原豊ガイド /ムーンフラワー)逸品その13/初代プロトレック(カシオ)
初代プロトレック(カシオ)
お気に入りアイテムはカシオの「初代プロトレック」です。
これはもう10数年以上前からのつきあいです。
今ではすでに色々なメーカーが出していて時計もファッショナブルですがこれは重くてちょっとごつい。
しかしマイナス30度から雨や雪も勿論7000Mの高所でも岩場でのガンガンぶつかりにも平気!今だ現役です。
壊れないので次が買えないと思っていたけど愛着が出てきました。
今回、こだわりの品として出品はしてみたけれど、今では手に入らないので人に勧めるわけには・・・。
初代プロトレックいまだ健在!現役です。
萩原豊ガイド
ムーンフラワー
●逸品選考委員会評
出ましたね~。正に歴史が刻まれているプロガイドらしい逸品です。選考委員会文句なし!
プロトレックもここまで使い倒されていると後光がさしてますね~。カシオの設計者に見せてあげたい。
街場のファッションではない、道具としての在り様が必要としている者と完全に同調しています。プロガイドとともにプロトレック。しかも現役!なんかうれしー。
●出品者チョット紹介
「クライミングの萩原」として一時代を作った本会の古参!ムーンフラワー代表でありJMGAの資格検定員も努める。「岸壁に燃える男」として有名だが、厳冬期日高の困難なツアーをわざわざ作ってしまう得体の知れない部分もある。選考委員会としては限界を感じさせない若さの秘密を探りたいと思っている。(彼の年齢は誰にも当てられない。)
(登山ガイド:金澤康子ガイド /北海道山岳活動サポート)逸品その12/デジタル自動血圧計 HEM-634ファジィ(オムロン)
オムロンデジタル自動血圧計 HEM-634ファジィ
・ 手首式自動血圧計
登山の前後で血圧を測定してみませんか?
意外な真実がわかるかもしれません。
収縮期(上)の血圧が200以上あったり、下山後に下がっていたり…。
血圧が高い状態で、体に無理のかかるハードな登り方をすると脳卒中や心臓発作などの突発的な病気を招くことがあります。
中高年の方や高血圧の方、体調に不安のある方は移動に便利な手首式自動血圧計を持ち歩いて、登山の前後でチェックしてみましょう。
安全で体にやさしい登山を続けたいですね。
金澤康子ガイド
北海道山岳活動サポート
●逸品選考委員会評
こんな携帯型の血圧計があるんですね~、驚き。医療従事者(看護士・助産士)なら ではの出品です、サスガと言わざるを得ません!(選考委員会、血圧計といえば病院で水銀柱と聴診器の世代です。)
実はこんかいの逸品はもちろんですが、本当は出品者の金澤ガイドがもっと凄い!
有資格登山ガイド+看護士+助産士なんです。「天下無敵!」のガイドと考えます。
特に助産士資格は看護士資格を取得したあと実務経験、更なる試験など大変なんです。(看護士は医師の監督下の医療従事ですが、助産士はこと出産に関しては完全に独力で医療活動が可能です。)
山岳ガイドの世界も凄い人材を迎える時代となりました。
●出品者チョット紹介
2004年。埼玉からいきなり本道は弟子屈である。
看護士・助産士からいきなり登山ガイドである。なかなかのモンである。かなり思い 切りのいい人生である。
2006年からガイド資格を持ち道内のハイキング・トレッキングガイドを精力的にこな す。写真のとおりの陽だまりのような女性ガイドだ。どんなにたいへんな山でも彼女
の周りには常にやすらぎとくつろぎのオーラがある。癒されますゾー。
(登攀ガイド:大橋政樹ガイド /マウンテック・大橋)逸品その11/ソフト背抜き手袋(DCM Japan(株))
どこのホームセンターでも売っている、ウレタンコーティング手袋です。
農作業、園芸、製品・検査用等の手袋のなかで、指先の細かい作業にもピッタリです。
滑りにくい重宝しています。
3双入りもあり格安で登山労働者にピッタリです。
商品名:ソフト背抜き手袋(3双組)
発売元:DCM Japan (株)
実売価格:¥698
サイズ:S/M/L各種
大橋政樹ガイド
マウンテック・大橋
●逸品選考委員会評
手の甲側が伸縮性のあるメッシュになっています。掌側がコーティングされていて本当に滑りません。ゴム手のような感じですが薄いコーティングなので
細かな作業には「快適」ですね~。3双でロッキュッパは懐にも優しい逸品です!ベ テランの目の付け所に感服。(選考委員会、今回逸品を購入しに行ってきましたが
ホームセンター系の商品群はおもしろいです。結構侮れません。)
●出品者チョット紹介
2本会チャーターメンバーの一人であり、現理事である。
登山家しての高い評価はいまさら何をや況やである。
ガイド世界では早くから指導的 役割を担い、その実績から多くの山岳資格の検定員を努める。
後進の育成に情熱を持ち、彼の下からは多くの優秀なガイドが輩出されている。
遭対協の遭難対策委員長を 長く務め、その世界ではもはや大御所である。
(準登攀ガイド:菊池泰子ガイド/ガイドオフィス「タクト」)逸品その10/アミノバイタル [amino VITAL] (味の素KK)
爽快に登山を続けるのに、サポートタイツや、アミノ酸など色々とお使いだと思います。
最近、私がかかさないのがこれ「アミノバイタル」
《カラダの基本、アミノ酸》=ひとは毎日アミノ酸(たんぱく質)を栄養素・エネルギー源にして生きています。 登山にかぎらず スポーツを極めるひとは勿論 人々が健康で快活な生活を
送るのに欠かせない 栄養素といえます。
・ ・・・と 難しい説明はここまでとし(笑)。
年間200日以上の登山ガイドに従事する私ですが、1年くらい前から 登山の途中、終了後 このサプリメントを効用しています。
「まじめに 疲れが軽減されているのが実感!!」 カラダが勝負の私たちの仕事には強力な助っ人といえるのではないでしょうか。 昨年は高所登山・マッキンリー山登頂の際も好調でしたし、常にお客様にもすすめています。
このサプリの良い点は 手軽で飲みやすく、携帯しやすい、顆粒タイプ・ゼリータイプと
シリーズも様々。 スポーツを最後まで楽しむために 今日も明日もかかせない・・・
そんな アミノバイタルのサプリメント 山のザックに常備して毎日ガイドしてます。
石川ガイドとそのお客さんに山で偶然出会いました。アミノ酸おすそ分けと思ったら、既に全員持ってた。私だけの秘密と思っていたのに・・・・。
蛇足)ちなみに、山中 テントや山小屋泊で お客さんと楽しくお酒を飲み交わすのもうちらの大事な仕事&楽しみなのですが(笑)
そんな大酒のみには 二日酔いにならない「アミノデカンパイ」も超オススメ!
翌日には何事もなかったように 山に登れますよっ!
お試しあれ~
菊池泰子ガイド
ガイドオフィス「タクト」
●逸品選考委員会評
実のところ、委員も愛用者である。寄る年波といおうか、事務屋の性と言おうか・・
・。昨今下山時に認めたくない自覚があったが、今回の逸品に救われている。
せっかちな性格もあり即効性が一番気に入っている。アミノ酸は同様の商品を各社リリースしているが、やっぱり形から入る年代としてはパッケージとネーミングは重要だ、「アミノバイタルプロ」この名前だけで既に50%の効果があると思う。下りに効く!(山頂で試してもらいたい。)
●出品者チョット紹介
当会にあって女性の登攀ガイド資格者は彼女が唯一だ。体脂肪率10%のスレンダーボディーでクライミングから縦走までフィールドを選ばない。別名ガイド業界の「GIジェーン」。パタゴニアよりはサープラスのほうが似合いそうなそんなストイックな雰囲気を持つ北見出身のガイドだ。
(山岳ガイド:塩谷秀和ガイド/大雪山ネイチャーガイド)逸品その9/ブドウ糖(北海道小樽 野島製菓(株))
山でのガイド中、メンバー一人一人のチェックは欠かせない。
バテさせないように歩かせるのがガイドの役目なのだが、それでもバテぎみの人が出てくることがある。
そんな時、小休止の時にこれをすすめる。
「山の覚醒剤、ブドウ糖です。これは効きますよ。即エネルギーとして吸収されますから。」と自身たっぷりに能書きをそえて差し出せば、かなりの効果が期待できる。
特に疲れて食欲がなくなったような人には奇跡的な効果を発揮する。非常食としてもお奨めの一品。
ちなみに、疲れてくるとたいていの人は甘いものが欲しくなる。
体がエネルギーを欲しがるからだ。
甘い物はエネルギーとなるのが早い。
それでも30分はかかるらしい。
しかし、ブドウ糖は即エネルギーとなる。
また、体重の2%にもかかわらず、全エネルギーの20%を消費する脳のエネルギー源はブドウ糖だけといわれている。
ぜひ、皆さんのザックにも一袋。 (大型スーパーなどでお買い求めいただけます。)
一袋135g 実売価格はニ百数十円位。
塩谷秀和ガイド
大雪山ネイチャーガイド
●逸品選考委員会評
試してみた、、。確かにいいブツだ、、。
純度100%、末端価格も手ごろだ。効きも早い。フッフッフ、、~。
●出品者チョット紹介
この世界ではもはや重鎮。北海道にネイチャーガイドを根付かせた功労者。ガイディングにおいては早くからヒグマ対策を取り入れるなど、安全面の分野でも信頼が厚い。
(今回の逸品、想像してしまった。「お客サ~ン、効くのあるヨ~。」「疲れなんか一発で消えるヨ~。」・・・塩谷さん怪しすぎる!)
(準登攀ガイド:斉藤力ガイド /山のガイド ポロシリ)逸品その8/石油ストーブ:オプティマス 45L(1l) スウェーデン製
コメント:
ガイドを始めた時に購入した物だから、もう13年程なるが、まだ現役で活躍しています。
夏はほとんどガスを使用していますが、やはり冬のテント泊や雪洞泊では、こいつが待ってましたとばかり登場です。
組み立てて、穴そうじをして、メタであたためてから点火と手間がかかりますが、燃えだしたら「ゴーゴー」と勇ましい音を立て外の吹雪も強風も忘れさせ幸せな気分にさせてくれます。
冬山では、ごつくて重いが最高にたよりになるやつである。
斉藤力ガイド
山のガイド ポロシリ
●逸品選考委員会評
ベテラン中のベテランがこれまた玄人好みの逸品で登場です。角型の収納缶が今と なっては希少です。真鍮製のボディーが持つ風合いは何物にも替えられない説得力と
主張を感じます。そこにあるだけで安心感を与えてくれる永遠の逸品ですよね!「現 役で活躍中」の一文にうれしくなりました。 (思い出しませんか、・・・あの
頃・・。)
●出品者チョット紹介
そこに居てもらえるだけで何故か安心感がある存在の斉藤ガイド。まるでオプティマ スです。時を経たブラスの風合いとダブります。四季を通じてのガイド活動にあわせ
花の写真を撮らせると玄人裸足!(本HPのアルバムをご覧下さい。) 冬山も強く、今年度の山岳レースでは「シール登行」区間最速敢闘賞でした。若手を
まったく寄せ付けないダントツの速さは見事でした。
(登攀ガイド:立本明広ガイド /ガイドオフィス ノルテ)逸品その7/立本ガイドこだわりの逸品
2006年BE-PAL 11月号掲載
大きいゴミ袋をザックの内側に挿入すれば防水バッグに変身! |
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CWXのサポートタイツ。ひざやももをしっかり支えてくれるので、疲れにくい。 |
立本明広ガイド
ガイドオフィス ノルテ
●逸品選考委員会評
出ました!100円ショップ。「お弁当の保温バッグ(これで100円)」 価値ある逸品
です。まさに「有効!」。
防水バッグの秘密はゴミ袋。「技あり!」 知恵と質実剛健であわせ技「一本!」
(・・・ある委員の独り言・・・いいのか?こんなんBE-PALに出して!?)
●出品者チョット紹介
どんな時でもポジティブなムードメーカー。
実力も上級登攀資格に裏付けられた確かな技術力で本会でもその評価は高い。毎年の恒例であるプロガイドの大運動会「山岳レース」では2年連続で最優秀選手賞を獲得。
3連覇を狙う今年度であったが事務局の卑劣な裏工作により残念ながら偉業達成ならず。 その悔しさをバネに本年ペルー・アルパマヨへ遠征。いつも前向きである。(今冬、満を持して山岳ガイドオフィス「ノルテ」を開業。夏はムーンフラワー、冬はノルテと多忙な1年となりそうだ。)
(登山ガイド:池田しのぶガイド/フリーランス)逸品その6/「弁当篭」
おむすびに限らず、パンやお菓子などを入れてもいいですね。
コメント:
数年前に秀岳荘旭川店で購入しました。
多分1200円ぐらいだったような。
今は売っているのだろうか?
よく見かける竹製のものより、かっちりしていて丈夫です。
重さ100gですがやや大きめなのでザックに余裕がある方にお勧めです。
山も少しずつ春の気配。
お天気がよければ、雪の上でもゆっくりとランチを楽しめる季節になってきました。
せっかくの山に行くのであれば、お腹を満たすだけではなく、おいしく、楽しく食べたいですよね。
サランラップやホイルで包んでしまうおむすびよりも、美味しそうに見えます。(実際おいしい)
結構、大きめなので、おむすび3個は余裕で入ります。
私の場合は、たいていおむすび2つに、卵焼きなどおかずを一品。
十勝岳でスキーを満喫したこの日は黒米を一緒に炊き、シソとゴマを混ぜ込たおむすび。
おかずはミニトマトとなんと、納豆(※ナゥピー→「道産うまいもん」のコーナー参照)です。
暖かい春の日差しの下、ランチタイムを満喫しました。
池田しのぶガイド
フリーランス
●逸品選考委員会評
[[[ 準備中 ]]]
●出品者チョット紹介
今年からフリーランスで一本立ちした池田ガイド、大雪山を主なフィールドに多くのバリエーションルートで活躍する。
当地での豊富な経験を生かしたガイディングはクライアントに安心感とゆとりある登山を提供している。
(登山ガイド:山本安彦ガイド/(有)アルパイン計画)逸品その5/UNIFLAME(ユニフレーム)社
分離型シングルバーナー(カセットガス)「US-TRAIL」
コメント:
秀岳荘で4900円で売っています。
一番ポプュラーなガスカートリッジが使えるストーブです。
飛行機で移動の場合、ガスカートリッジを持ち込めないので、現地調達を考えると一番手に入れやすいタイプのカートリッジなので、とても便利です。
夏山オンリーなら全然問題なしです。
特に海外トレッキングなんかなら登山用品屋さんを探すのは一苦労ですが、これならどこのスーパーでも手に入ります。
●逸品選考委員会評
優れものです!ガスカートリッジがホームセンターでもコンビニでも全国で24時間どこでも入手できるのはスゴイ。しかも安い!
海外ほとんどの国で入手できるのもありがたい。
なんとロシア極東でも入手可。
サハリン、カムチャッカ、沿海州の田舎にもありました。
(写真左)
山本安彦ガイド/(有)アルパイン計画
イギリス湖水地方のウィンダミアにあるフットパス「オーレスヘッド」にて
(山岳ガイド:石橋昭ガイド/北海道トレッキングサービス代表)逸品その4/多機能ツール レザーマンⅡのコピー
石橋昭ガイド
北海道トレッキングサービス
コメント:
地元ホームセンターで1000円。
山スキーのビンディング調整用に重宝してます。プラス・マイナスのドライバーがあるので冬もGOOD! 缶切りもあるでよ!
なんといってもプライヤーが心強い。
ガイドでトムラウシ日本庭園(写真右下)の岩場へ出向いた際、お客様がスリップで転倒され、顔を岩場に当ててしまいました。その際かけられていた眼鏡のフレーム固定用ナット&ステーが目の横に刺さってしまい、しかもナット&ステーの先端部破断面が「ヤジリ状の返し」がついたような状態になり容易に抜くことができませんでした。まっすぐに抜こうとしてもステーは小さく指が懸かるところは1cmもなく、出血で手元は滑るし焦るしで難儀しましたが、すぐにこのツールの存在を思い出しプライヤー部分で掴み綺麗に抜くことが出来ました。おかげで出血は圧迫止血でとめることが出来、傷口も小さく、事なきを得ました。
コストパフォーマンスに優れた良品と思います。
(登攀ガイド: 小倉直宗ガイド/アルパイン ガイド RELA)逸品その3/商品名:ドミネーター(Dominator)
メーカー:ミロ(Milo)、容量:35L、生産国:ポーランド
小倉直宗ガイド
アルパイン ガイド RELA
コメント:
クライミングガイドをする際に、大変重宝するリュックである。
ゲレンデでロープが汚れるのを防ぐロープ・シートが内蔵されている。
充分な広さがあるので、シューズを履く際にも重宝する。
背面がファスナーで全開できるので、荷物の出し入れもたいへんスムーズになっている。
背負ったままでクライミングをしても、肩の動きを妨げないつくりになっているので、アルパインクライマーにもオススメのリュックだ。
(市場価格:定価9240円 -税込み-)
(国際山岳ガイド:宮下岳夫ガイド/アルパインガイド宮下)逸品その2/ザック「アークテリクス ボラ45」購入年:1991年
宮下岳夫ガイド/アルパインガイド宮下 コメント:
12年間、肌になじんで離せない。
毎年若い魅力的なザックに心奪われ浮気をするが、結局ここに戻ってしまう。
よほど特殊な山行でない限り、こいつと共に山を行く。
だけど今年もまた若いの(新製品)が出るんだろうなあ~。
(国際山岳ガイド:宮下岳夫ガイド/アルパインガイド宮下)逸品その1/水筒「マルキル1リットル」 購入年:1977年
宮下岳夫ガイド/アルパインガイド宮下
コメント:
大学入学のそのときから、現在も共に山人生を歩みつづける永遠の逸品。
原形を留めぬほどにへこんでしまって、今では枕にちょうどいい。
容量も25%減なので、主に焼酎ボトルとして現役活躍中。
28年間の中で何度も失くしたが必ず戻ってきたカワイイやつ。