北海道山岳ガイド協会 アルバム
特集:山の鉄人競技「山岳レース」
2006年4月12日(1日目) 平成18年度総会および研修会
                              in 糠平  第一部

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■大会運営委員長:川越(昭)会長
■コース・タスク監修/大会審判長:宮下理事長
■各タスク審判及び運営委員:中西(都)理事、伊藤事務局長、佐藤(克)ガイド、中谷ガイド、中西(律)ガイド
■研修会場:糠平温泉スキー場 第一リフト ワイドコース上部

(1)ペーパーテスト5問をチームで解答 不正解1問につきゴール後、ペナルティエリア1周(問題は当日渡し)

(2)チーム代表1名によるビーコン検索(10分でタイムオーバー)

(3)1/3引き上げによる救助 スキーアンカー設置、ロープ放り投げ

(4)シール登高 (3)課題終了後シール装着 最終走者が折り返し地点に着くまでは(5)課題に入れない。

(5)2名同時ラッペル アンカー設置、ガイド&客の同時下降

(6)アンザイレンスキー滑降 (3名1チーム、15km以上の間隔) 4旗門通過

(7)シート&そり搬送 (3名1チーム) そり破壊はペナルティー追加

(8)ペナルティーラン (1周につき代表1名が走る、2周目以降交代可)

 

2006年も「プロの技術は競技で磨く」を合言葉に、山岳ガイド達のプロ研修である技術競技が始まる。
今年は新しいタスク「3分の1引き上げ」「ラッペル」が追加、更にゴールしてもペーパーテストの結果で順位が入れ替わる可能性もあるので、正に体力・技術力・知力の三拍子が必要とされる。
競技に参加するガイドは1組5名(うち女性1名)で合計5組25名。
各チームの組み合わせは・・・

<塩谷組=上の写真中央>
左から、西川ガイド、要救助者役:目黒ガイド、辻野ガイド、サブリーダー:立本ガイド、リーダー:塩谷ガイド
<樋口組=上の写真右>
左から、リーダー:樋口ガイド、要救助者役:柳田ガイド、サブリーダー:今井ガイド、斉藤ガイド、落合ガイド

<大橋組=上の写真左>
左から、サブリーダー:小田ガイド、リーダー:大橋ガイド、河田ガイド、要救助者役:田口ガイド、池田ガイド
<石橋組=上の写真中央>
左から、菊池ガイド、リーダー:石橋ガイド、松山ガイド、要救助者役:越後谷ガイド、サブリーダー:萩原ガイド
<石川組(今回の優勝チーム)=上の写真右>
左から、中川ガイド、リーダー:石川ガイド、サブリーダー:西邨ガイド、要救助者役:小早川ガイド、佐藤(範)ガイド

第1セクションのペーパーテスト、 5問で時間5分間。
ここで不正解すると、ゴールしても、その後不正解分ペナルティランをしないといけないだけに、最初から気が抜けない。

「三人寄れば文殊の知恵」と言うように、チームワークでこの関門を突破しないとならない。

第2セクションは、雪崩発生、デブリ内に要救助者ありの想定で、雪崩ビーコン探索。
各チーム代表者1名で制限時間は10分以内に雪に埋もれたビーコンを探して掘り起こす。
そして、発見回収が終わったチームはスキーを担いで山を登り、第3セクションへ。

第3セクションは、雪壁にて滑落者発生、要救助者は意識はあるものの自力登攀不可を想定した3分の1引き上げシステムの構築と滑落者救助。
雪上斜面にてアンカー なし、装備品を用いてのアンカー製作が条件。
スキーを埋めてアンカーにして、引き上げる。

第4セクションは、スキーに後ろすべり防止のシールを着けて登るシール登高。(写真なし)
第5セクション(上の写真左)は、リッジ上にて要救助者発生、意識はあるものの自力下山不可を想定。
「ラッペル」による要救助者ガイド同行下降。
第6セクションは、雪庇、クレバスが想定される雪上・氷河上のスキー機動を想定した、アンザイレンによるスキー滑降。
3名がザイル(ロープ)でつながってスキーで降りてくる。

第7セクションは毎年恒例のシート&そり搬送。
雪上にて意識不明者発生を想定し、 「シート搬送」(スキーそりの製作とツエルト・ロープにて要救助者搬送)を行う。
救助者の役が各チーム1名づつ、そりが壊れたらここでもペナルティ追加。
第8セクションは、1周300mのスキー滑走をするペナルティーエリア(上の写真右下)
1周につき代表1名が走る。(2周目以降は交代可能)



今回の優勝チームは「石川組」。準優勝「塩谷組」。
最優秀選手賞「石川ガイド」、シール登行最速敢闘賞「斉藤ガイド」、ビーコン探索最速賞「立本ガイド」、3分の1引き上げ優秀賞「樋口組」
アンザイレン滑降最速賞「石川組」、シート搬送ベストクオリティ「大橋組」、ラッペルベスト賞「石橋組」、グッドジョブ賞「今井ガイド」

いつもスポンサーとなって賞品を提供していただいてる秀岳荘さん、ドルジェさん、パドルクラブさん、ICI石井スポーツさんの他、士幌町観光協会さんからもご支援をいただきました。
ご支援・ご協力いただいた方々におきましては深く感謝し御礼申し上げます。ありがとうございました。

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